sparklersの日記

自己顕示欲と羞耻心と。私に都合のいい私の話。

09.11.19 BATIK 「花は流れて時は固まる」 にしすがも創造舎

 こないだのダンストリエンナーレで観た「矢印と鎖」に続き、黒田育世の作品は二度目。前回の『矢印と鎖』には十分に刺激を受けたし素晴らしいとかいう言葉がバカらしくなるくらいえらいものを見てしまったという思いを強く持った。しかし今回の舞台は更に、というか比較の仕様がないほどに「えらいもの」であった。私にとっては。

  • サン=サーンスの「死の舞踏」が繰り返し使われていた
  • 出産かセックスか、とにかく性的なものを強くイメージさせる、M字開脚で唸る少女
  • 演じている(踊っている)のは確かに成人女性なのだが、見るもののイメージ上は確実に「少女」である なぜこのようなイメージを見る者に持たせることができるのか??
  • おそらくは衣装と髪型、メイク、そして佇まいと身のこなしのため。演出でどの程度意図的にコントロールしているのか気になる。
  • 「ねーねー!」と叫び、私が見た回では乳首につけた花が取れていた女性、彼女がとりわけ幼女のような体型をしていた。髪は腰まで長く、体つきは幼い。意図的にあの役につかせたのだろうか??違う日には彼女はまた別の役をやっているのかもしれないが。
  • 刺激的ではあるのだが、安直というかベタだなと思ったところもある。性的なものを想起させる振り付けと、最後の飛び降りシーンとか。
  • 頭に舞台のミニチュアをかぶった女性、あれが舞台のミニチュアだと気づかなかった。
  • 衣装の青が美しかった
  • おそらく「矢印と鎖」にも出ていた女性が今回も出ていた。「ペットが死んでしまったことを作文に書いて賞を貰った」女性。「ペットが死ぬことは素晴らしいことのようです」
  • 白の衣装、一人ひとりデザインが微妙に違っていたのが良かった。胸元の形とか、切り替えしとか。
  • 四肢を放り出し、ちぎれそうになりながら唸る少女。
  • 「ねーねー!!!」が終演後もこだましている。
  • 水路の手前に並んで、上手から順繰りに始まる振り付けが良かった。水を口に含んでは吐き、立位を想起させる腰の動き、そして優雅な振り付け。
  • 「矢印と鎖」よりも遙に刺激的、遙に性的。猛毒。
  • あざとさを感じることも多々あったが、それに反応してしまうのが今の私である。
  • ジェンダー論に話を持っていくとややこしくなりそうだし、そういう目で見たくないというのが率直な感想。

 おそらく後で追記する。