西炯子 姉の結婚7
前回『姉の結婚』について感想を書いたのがほぼ一年前の5巻発売時。つい先日7巻が発売されたけど、今回も表紙は長崎っぽいなあ。吉田修一原作の映画『悪人』でロケ地になった五島の灯台っぽくもあり、伊王島あたりの風景にもありそうな。
ちなみに6巻の表紙は長崎駅前のバスターミナルっぽいです。
以前も書いた気がするけど、西炯子さんのすごいとこは徹底してヒロインに都合の良いシンデレラストーリーというか「少女漫画」を自覚的に描きながらも他の要素はとことんしんどいとこだと思っている。女性を取り巻く現実の一面を容赦無く描いているからしんどくはあるけれど、それ以上に読ませる力があるから漫画の世界に没入できる。よくできたうまいフィクションだな、と読んでいてとことん乗っかっていこうと思える。
そろそろ物語も終りが近いのかな?という感じがするけど、最後まで楽しませてくれるはずだと思うとどう風呂敷を畳むのか期待しかない。また半年後のお楽しみ。