sparklersの日記

自己顕示欲と羞耻心と。私に都合のいい私の話。

村上龍 最後の家族

 去年の中頃くらいに読んだと思うんだけど、感想なにも書いてなかった。
 軽く崩壊しかけた家族がそれぞれの道を見つけて自立してゆく話。とても雑に書いてしまえばそうなる。
 家族の各人が見事にそれぞれの人生を選び、決め、進むことができており、自立も何もできてない私から見れば妬ましいことこの上ない……。これはフィクションであるからハッピーエンドなのも万事都合よく進んでしまうのもそんなもんといえばそんなもんだろうけども。
 柳美里の家族小説のような崩壊を崩壊として描く後味がとことん悪い家族ものばかり読んできた身には、これでいいの!?と些か衝撃であった……。