セルフネグレクト
セルフネグレクト。つい最近邂逅した言葉なのだけど、インパクトが大きかったので記録。自己放任、という訳語があてられているそうだ。自暴自棄という状態ほどのエネルギーすら感じさせない。おそらく、ただ体があるだけで何もできない、考えられない、動物としての生はあってもいわゆる人間らしい生と言えるのか疑わしい状態。
専門家が使うセルフネグレクトからは外れるかもわからないが、私自身「あれはまさにセルフネグレクトと名付けるにふさわしい状況だったのではないか」という時期があったので、この言葉を知る前と後とでは確実に世界が変わったように思う。
心身の不調から、自身の内面にエネルギーが向かったり、外の世界を攻撃するようになったり、いろいろな人がいるのだろうけど、そういったエネルギーすらなくがらんどうの体だけが残る様を思い浮かべている。
何かに名前がつくというのは一つの定義が立ち現れることであるが、セルフネグレクトという名前はこれから幅を利かせる言葉であるような気がする。